消火器のピクトグラム
JIS規格案内用図記号
Pictogram of a fire extinguisher
ピクトグラム素材集のページにある消火器のピクトグラムです。
ピクトグラム(pictogram)は、日本では「絵文字」とか、「案内用図記号」と呼ばれています。
上の「消火器ピクトグラム」は、私のオリジナルです。
一般に使用されている消火器のピクトグラムは、JIS規格の安全図記号のなかにある「消火器のピクトグラム」です。
JIS規格でピクトグラムが標準化
日本では、平成14年3月に案内用図記号(ピクトグラム)として104項目が JIS 規格化されました。
すでにおなじみの身障者マークとかトイレの男女マークもそのなかに入っています。
JIS規格化されるまでは、各施設ごとに、それぞれのオリジナルのものが使用されていたのです。
JIS規格化されたことによって、交通施設・観光施設・スポーツ施設・商業施設などで使用されるピクトグラムは標準のものが使われるようになりつつあります。
視認性の高さ
私の「消火器ピクトグラム」のオリジナルは、家庭や会社の事務室などに置いてある消火器をシルエット化したものです。
日常において見慣れた消火器のシルエットの方が視認性が高いかなと思ったのですが、描写が細か過ぎたようです。
遠くから見た場合は、より単純な図の方が視認性が高い傾向があります。
「安全図記号」としては、JIS規格のピクトグラムが優れていると思います。
ピクトグラムのリアルさは時代とともに変わる
ただ、私のオリジナルの方が、消火器としてのリアルな実在感を持っているのではないでしょうか。
リアルな実在感が、リアルな危機意識につながると思います。
でも、そのリアルさは時代とともに変わってきています。
電話のピクトグラムがその例です。
以前はダイヤル電話機を模した図でしたが、今のJIS規格のピクトグラムでは、送受話器の図となっています。
消火器が、現在のものよりももっと持ちやすく操作しやすい形態に変わったら、「消火器のピクトグラム」も変わっていくことでしょう。
「消火器ピクトグラム」は火災に対する注意力を換気する
さて、消火器は火災から身を守り、家財道具や会社の資産を守るために必要なものです。
この消火器を有効に正確に使用することで、地震火災などの災害の被害を縮小することが出来ます。
ただし、上のイラストのような消火器はあくまでも初期の火災を消すための設備です。
火が燃え広がって大きくなった時は、このような消火器では太刀打ち出来ません。
一般に消火器で消火可能な火災は「天井を炎がなめる」以前の状態であると言われています。
消火器に執着して避難の時期を逃がすことのないように判断することも大事です。
消火器を最大限有効に使うには、初期のうちに火災を発見する必要があります。
もちろん、火災を発生させないことがいちばん重要です。
リアルな「消火器ピクトグラム」は、火災に対する注意力の喚起にも役立つことでしょう。