夏の高原の虹のイラスト

虹
高原の虹/影の位置がおかしい

高原の風景

夏イラスト素材集のページにある「夏の虹のイラスト」です。
雨があがって、晴れ渡った夏の午後の景色です。

緑の高原に、作業小屋のような建物が一軒建っています。
屋根の色は赤。
壁はクリーム色です。
レンガ造りの煙突が、屋根から上へ出ています。
煙突から煙は見えません。

建物の後ろには、針葉樹が2本。
その後方に山並み。
虹は山の向こうにかかっているようです。
山の上に積乱雲。
入道雲です。

空の思い出

この山のふもとには街があるのでしょう。
街が、この地方の暮らしの形で眼下に広がっているのです。
街から虹は、どんなふうに見えているのでしょう。

早く街に行ってみたい。
でも、この高原も、なかなか離れ難い。
時間はたっぷりあるようで、すぐになくなってしまいます。
ぼんやりとした世界を散策するように、意識が中空を浮遊する感じです。
虹が出ていますから、気持ちが空へ誘われているのです。

虹の思い出は、空の思い出。
故郷の村で見た空。
学校のグラウンドで見上げた空。
工場の屋上から見た空。
転々と歩いた旅の空。

虹ができる方角

上空に浮遊している小さな球形の水滴の表面で、光が屈折したり反射したりすることで虹はできます。
ところで、虹は太陽を背にしたときに見えます。
太陽と虹が同方角に見えることはありません。
太陽の光が水滴で反射して虹ができるからです。

大抵の場合、虹は西か東の方向に見えます。
朝は、西の方角に、午後は、東の方角に。
上のイラストは、夏の午後の風景です。
針葉樹の影が右手前に伸びていますから、左手奥が西です。
ということは、太陽とほぼ同方角に虹が見えていることになります。

これはありえない風景です。
このイラストを訂正しなければならないでしょう。

影を修正

高原に虹
正しい影の位置

上のイラストは、影の位置を修正したものです。
現実の風景としてはこれが正しいのかもしれませんが、絵的には冒頭のイラストのほうがイイ感じです。
影を物体の前に置くことによって、物体の立体感が出ます。
メニュー用の料理写真を撮るテクニックの受け売りですが、イラストもそうしたほうがイイ感じなのです。
影を後ろに置いたら、影の存在感も薄れます。

嘘の絵

高原の立体感も、冒頭のイラストのほうが出ています。
絵に奥行きが感じられますから。

でも、光の方向は、影を修正したイラストのほうが正解です。
虹のイラストは、影の方向に気をつけないと嘘の絵になってしまいます。
「夏の高原の虹のイラスト」をよく見たら、そんなことに気がつきました。
何も考えずに、勢いで虹のイラストを描いたので、嘘の絵ができたのです。