頭上注意・落とすな危険のピクトグラム
工具の落下事故
Be careful overhead. It is very dangerous to drop a thing.
工事現場イラスト素材集のページにある工事ピクトグラムの「頭上注意・落とすな危険のピクトグラム」をご紹介します。
現場作業員の頭上から、ハンマーが落下している図です。
手押し車で建設資材を運搬中の作業員に危険が迫っています。
かなりの高所からの落下物であれば、ハンマーの重量に位置エネルギーが加わって、破壊力が大きくなります。
いくらヘルメットをかぶっているとはいえ、 頭部を直撃すれば、傷害事故は避けられません。
上の作業員のピクトグラムは、次のふたつのことを訴えています。
●ひとつは、足場などの高架のそばを通るときは頭上に注意しなければならないこと(頭上注意)。
●もうひとつは、建設現場では、工具などを落としてはいけないということ(落とすな危険)。
工事現場に働く力
工事現場は、危険がいっぱいです。
作業員は現場の状態をチェックして、起こるかもしれない事故を予測する能力を高めなければなりません。
同時に、自身が起こすかもしれない失敗に対しても注意しなければなりません。
作ることであれ破壊することであれ、工事現場には人力では対抗できない大きな力が集中します。
建設重機の力や、工具の力や、高所に働く力などです。
大きな事故は、それらの力の作用によって引き起こされます。
軽度の事故は、人間の力が原因で起きることがあります。
上のピクトグラムは、工事現場で働いている力に注意しなければならないと訴えているのです。
工事現場では、労働災害の被害者にも加害者にもなり得るからです。
安全に対する責任
周囲の安全に注意を払いながら、工事を進め、構築物を完成させなければならない工事作業員の責任は重大です。
工事現場では、自身の安全に対する責任も問われます。
と同時に、他人の安全に対する責任も問われるのです。
これらは、その現場のすべての建設工事関係者に問われています。
以下は、工事関係者が行うべき安全対策の例です。
●建設機械の安全対策。
●足場や通路の安全対策。
●危険や健康障害に対する防止対策。
●建設現場労働者への安全衛生教育 。
工事作業員の鉄則
建設工事過程でミスがあれば、構築物の完成後に、その施設の利用者の安全に影響します。
工事作業員は、建設現場の安全を確保しつつ、将来の利用者の安全を気遣いながら作業を進めています。
自身の安全に注意し、他人の安全にも注意しなければならないという工事作業員の鉄則。
上のイラストは、そんな 「頭上注意・落とすな危険」の ピクトグラムです。