青森ねぶた祭のねぶたの顔のイラスト
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ねぶたの顔が、躍動感の中心
前回のハネトのイラストにつづいて、また、ねぶた祭関係のイラストです。
上のイラストは、ねぶたの顔のイラスト。
ここでいう「ねぶた」とは、青森ねぶた祭で運行される人形型の「山車燈籠」のことです。
多面体で構成された立体的な人形型の山車燈籠は、いろいろな角度からの見物が楽しめるように造られています。
上のイラストは、そんな人形型の山車燈籠の顔の部分です。
ねぶたは、躍動感を表現したものがほとんどです。
頭のてっぺんから指の先まで、躍動感で満ちていなければなりません。
私個人の意見ですが・・・
祭の見物人が、ねぶたの躍動感とハネトの躍動感を共有できたとき、見物人は感動を覚え、ねぶた祭に溶け込むのだと思います。
場に居合わせた人々が、祭の風景となるのです。
その風景のなかで際立っているのが、ねぶたの顔です。
ねぶたという多面体から、もっとも気迫を感じるのは、顔です。
顔の迫力をうみだしているのは、目の大きさと歌舞伎役者のような顔の隈取(隈取)。
遠くからでも、顔の表情がよくわかります。
なにかをにらんでいるような大きな目の顔が、ハネトとともに夜の街路を練り歩くのです。
そんなねぶたを見ていると、ねぶたの躍動感の中心が顔であることがよくわかります。
地域ねぶた
青森県の三大ねぶた祭りと言えば、青森市で行われる「青森ねぶた祭」と、弘前市で行われる「弘前ねぷたまつり」、それに五所川原市で行われる「五所川原立佞武多祭り」です。
その他、黒石市や下北半島のむつ市などで、それぞれ独特な「ねぶた祭」が夏の時期に開催されます。
青森市では、7月中旬から8月中旬にかけて、各町内で「地域ねぶた」と称される町内ごとのねぶた運行が行われます。
最近は、少子高齢化の影響や資金不足などの理由で「地域ねぶた」を作る町内も減少傾向にあるようです。
「地域ねぶた」は、町内という限られた土地の祭りで、古くから行われていたようです。
江戸時代の七夕祭には「青森市」周辺の各町内では、ねぶたを出していたという記録があるそうです。
明治期にはいって、その「地域ねぶた」が大型化していったとか。
町内の住民が主人公であり、町内の暮らしに根付いた祭りである「地域ねぶた」は、ねぶた祭りの原点といえるでしょう。
夏の夕暮れの町を、その町の小さな「ねぶた」が一台、子供達を中心に運行される様子は、質朴でささやかで微笑ましくて、愛情にあふれています。
そして、どの「地域ねぶた」も、ねぶたの顔に迫力があります。
それは、スポンサーのつく大型ねぶたの合同運行に決して引けを取らない見応えがあります。
そんな「青森ねぶた祭のねぶたの顔のイラスト」です。