笑顔で手を振っているお爺さんと孫のイラスト

2020年5月17日

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「笑顔で手を振っているお爺さんと孫のイラスト」について

お爺さんに抱き抱えられた男の子が手を振っているイラストです。
孫の後ろにしゃがみ込んだお爺さんも手を振っています。

記念写真を撮っているのでしょう。
楽しそうな家族のイラストです。

孫は２歳半ぐらいの年。
お爺さんは68歳ぐらいでしょうか。

グリム童話に「おじいさんと孫」という話がありました。
あまり楽しそうでない家族の話です。
人間には老いがある故に、家族という集団の悲しみが延々と続く。
そんな不安な気持ちにさせる物語です。
どこにでもある楽しそうな写真の笑顔の裏には、「おじいさんと孫」のような連鎖が隠れているのかもしれません。

グリム童話の「おじいさんと孫」の物語は、こうです。
老いて体が不自由になった親を、その子ども夫婦が邪魔者扱いにする。
食事の食べ方が汚いとか「汚い者扱い」をして部屋の隅っこに追いやるのです。

その子ども夫婦の小さい子どもが、無邪気に、やがて老いる親を邪魔者にする準備をしている。
それを目撃した若い夫婦は泣き出してしまう。
子どもの仕草を見たときから、息子夫婦は反省して、おじいさんに対する態度を改めるという物語です。
おじいさんの待遇が改善されても、おじいさんは老いには勝てないのです。

誰にもやってくる老いの物語。
上のイラストは、まだそんなことを気にしないお爺さんと孫のイラストです。