びっくり仰天している爺様占い師のイラスト
驚く老占い師
爺さんキャライラスト素材集のページに収録した、占い師のイラストをご紹介します。
今にもひっくり返りそうなくらい驚いている爺様占い師のイラストです。
占い師とは、個人の運勢や物事の吉凶や将来のことなどを、なんらかの「しるし」や「予兆」をもとに、判断したり予言したりすることを職業としている者のことです。
上のイラストの占い師は、かなりの高齢です。
本来ならば、恐いものが無いくらい胆が据わっているはず。
経験も豊富で、海千山千なはずです。
なのに、いったい何に仰天しているのでしょう。
手相
拡大鏡で手相を見た瞬間に、ご覧の通りびっくり仰天です。
白髪が逆立ち、口ひげが跳ね上がっています。
大きく開けた口は、閉じそうにもありません。
しわ深い顔が、苦渋に満ちています。
カッと見開いた目からは、眼力がみるみる失せて、弱々しい光が今にも消え入りそうです。
老占い師は、手相に何を見たのでしょう。
彼をここまで驚かしている人物は、はたして何者なのでしょう。
ただならぬ者
「そこのお方、占ってしんぜよう」
と、たまたま呼び込んだその男が、連続殺人鬼だったとか。
いやいや、もしそうだったとしても、見抜いた素振りを見せないのがプロの占い師。
知らんふりを決め込んで、平静を装います。
それに彼は、連続殺人鬼などでは驚きません。
そうでなければ、占い師自身の末期を占うはめになります。
連続殺人鬼どころか、老占い師の前に立っている人物は、ただならぬ者だったようです。
それで思わず、長年身につけていた占い師のセオリーもぶっ飛んでしまったのでしょう。
本物の占い師
この仰天の様は、占い師としての自己の能力が、自己を破滅に導いているようにも見えます。
すぐれた能力とはそういうものかもしれません。
両刃の剣です。
巷の占い師の99パーセントはニセモノというウワサがあります。
もしそのウワサが本当だとしたら、この老占い師は、残りの1パーセントだったのです。
正真正銘の、未来を語ることができる人だったのです。
生まれて初めてじゃ・・・
その男は、老占い師を見据えて「見たな」と言いました。
「ワシの正体を見たな」
占い師は、ただ怯えるばかり。
「いい目をしているのう」
男は続けます。
「そんな目を持っていて、よう今まで生きてこられたものじゃ」
占い師は、あんぐりと開けたままの口を閉じてから、ゆっくりとまた口を開け、やっとのことで言いました。
「あんたみたいな恐ろしい人は、生まれて初めてじゃ・・・」と。
老占い師をして「生まれて初めてじゃ」と言わしめた人物の恐ろしさとは、いかなるものなのでしょう。
ありきたりのプロローグですが、この商店街の片隅からサスペンスの幕が上がったのです。
劇の鍵を握っているのは、上のイラストの、生まれて初めてびっくり仰天している爺さん占い師です。