かつての正義のヒーロー、月光仮面のお面のイラスト

月光仮面

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目次

こども達の憧れの的

仮面イラスト素材集のページにある月光仮面のお面のイラストです。

かつての夜店で、赤胴鈴之助や怪傑ハリマオやまぼろし探偵のお面といっしょに売られていた月光仮面のお面です。
月光仮面は正義のヒーローで、上記のヒーローたち同様に、当時のこども達の憧れの的でした。

夜店で買ったセルロイド製の月光仮面のお面をつけると、男の子(女の子も!)達は正義のヒーローに変身出来たのです。
昭和30年(1955年)代の前半は、「ど~このだ~れかはしらないけれど、だ~れもがみいんなしっている」という月光仮面の主題歌が大流行でした。
「月光仮面は誰でしょう」を歌いながら、風呂敷のマントをなびかせて、飛びまわっていた少年たちがたくさんいました。

仮面の持っている「魔力」に、もっとも感化されやすいのはこども達かもしれません。
仮面からパワーを得るのも子ども達なのでしょう。

正義のヒーロー

正義のヒーローは仮面をかぶった架空の人物で、現実には存在しません。
でも、当時の日本には、月光仮面の仮面の数だけ正義のヒーローが存在したのです。
それは、純粋に正義を愛したこども達です。

そのこども達が、セルロイドの仮面に飽きたとき、ヒーローになる夢も消えかかっていたのです。
なぜなら、悪は絶えないからです。

二丁拳銃の月光仮面は、拳銃で悪人の命を奪いませんでした。
拳銃は、相手の手から拳銃を弾き飛ばすために撃っていたのでした。

悪を憎んで人を殺さず。
それが月光仮面の正義でありました。
そのカッコ良さが、しだいに飽きられてきたのです。

チャンバラヒーローの登場

同時期に流行りだしたチャンバラ映画の主人公たちは、刀で悪人を傷つけ、ときには殺害しました。
丹下左膳や風小僧、新吾十番勝負の葵新吾など、悪人を切ることがヒーローの美学だったのです。

チャンバラ映画のヒーローの活躍によって、月光仮面の正義はお人好しの正義となったのです。
悪を絶たない正義なんて、正義じゃないという風潮が漂い。
果たして正義とは何なのだろうという問いかけが、少年たちの心に芽生えたのです。
やがて正義そのものが架空の存在となるような、そんな主人公が銀幕に登場します。

虚無的で残虐な性質のチャンバラスター、机竜之助や眠狂四郎の登場で、月光仮面はオモチャのお面として、世間の片隅に追いやられたのです。

ヒーローからコメディアンに?

人間の本性の一端をリアルに演じる「ヒーロー」の出現に、「正義対悪」の素朴で単純な仮面劇は幕を閉じたのです。
もはや月光仮面のスタイルは、コメディアン的な存在となったのです。

原付きバイクで駆けつけ、ホルスターもないのにどこからともなく二丁拳銃を取り出し、撃った後は拳銃をベルトに差し込んで微笑む。
大人になってみれば、こども時代の正義のヒーローはお笑い芸人でした。
そんな月光仮面のお面のイラストです。

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