博多にわかのお面イラスト

2019年1月28日

博多にわか
博多にわか面

博多の伝統芸能

仮面イラスト素材集の「博多にわかのお面」のイラストをご紹介します。
九州の博多に伝わる伝統芸能で使われている、面白い仮面のイラストです。

仮面と言っても半面の形をしたお面。
その仮面の表情は、上のイラストをご覧になればわかりますが独特のものです。
ひょっとこやおたふくのお面は、日本全国に同じようなものが多数ありますが、上記イラストのような面は現在では博多だけのものではないでしょうか。

厚紙に目の穴をあけて、色を塗り、髪やまゆ・まつげなどを描いて、顔の上半分だけを隠す眼鏡状の仮面は、 目かずら(目かつら)とも呼ばれています。

即興の笑劇

「博多にわか」の「にわか」は漢字では、「仁和加」と表記します。
「にわか」は「にわか狂言」を略した言葉で、祭で行われる即興の笑劇であるとのことです。

「俄(にわか)」は、江戸時代に京都・大坂・江戸などの大都市を中心に流行した民間芸能でありました。
祭礼、縁日などの見物人の集まる場所を流して歩いたのが、流し俄(にわか)。
遊里の座敷で座興として行われたのが、俄踊り(にわかおどり)や座敷俄(ざしきにわか)と言われています。
大都市で流行ったものが 地方に伝播し、博多の正月や盆の行事として演じられた「博多にわか」が現在に伝わっているということです。 【 参考資料:日本大百科全書(ニッポニカ) 】

オチは同音異義語で

この力抜けしたような、醒め切ったような、厭世的な表情の仮面をつけて、面白おかしい博多弁で語りかけてこられたら、一斉に笑いが湧き上がることでしょう。
「博多にわか」には、単独で行う「一人にわか(一口にわか)」と、二人で漫才のように行う「掛け合いにわか」、それに寸劇や劇仕立てで行う「段ものにわか」があります。
いずれの「にわか」も、博多弁の話の最後に面白いオチをつける「きまり」になっているようです。
そのオチは、原則として「同音異義語」でなければならないとか。
言葉遊びが芸能に発展したものなのでしょう。
ちなみに「博多にわか」は博多市の「無形民俗文化財」に指定されています。

人間は多面的

「博多にわか」は現代では、いろいろな祭礼やイベントに登場しています。
博多のお祭りには欠かせない存在になっているのです。
イラストの仮面の滑稽さが「にわか」の演者に乗り移って、不思議な面白おかしい世界を現出させます。
こんな簡単な仮面でも変身できるのですから、人間とはなんと多面的な生き物なのでしょう。