工事図面のイラスト
工事現場の臨場感
A drawing for construction.
工事イラスト素材集のページにある工事図面のイラストです。
工事現場で開かれた図面の上に、黄色いヘルメットや三角定規がのっています。
図面の陰には鉛筆と消しゴムが転がっています。
図面とヘルメットにドロップシャドーの効果を加えてあります。
図面が現場事務所の机の上に無造作に置かれた感じを出すためです。
図面の端に置かれた三角定規に、慌ただしい工事現場の臨場感が出ていると思います。
図面の持ち主をあらわす
図面は、建設工事にミスが生じないように何度も確認されます。
図面の上のヘルメットは、点検のために現場を見回った現場監督のものでしょう。
工事図面の上にヘルメットを置いたのは、この図面が会社の設計室ではなく、工事現場で開かれていることを示すためです。
イラストを見れば、黄色いヘルメットの持ち主が図面の持ち主であることも容易に想像できます。
イラストが示していること
建築図面には基礎の鉄筋図面や、建物の平面図とか立面図がありますが、イラストの図面は各部屋に設置する什器の仕様図です。
什器の仕様図を現場監督が確認しているということは、建築工事が最終段階にきていることを示しています。
什器の搬入を前に、什器の設置場所を点検確認したのでしょう。
電気工事や水道工事、空調のダクトの工事の仕上がりを各工事業者と最終チェックし、それから什器の搬入が始まります。
建築図面は情報の集合体
建築設計士は設計図面を作成することを、くだけた言い方で線を引くとか絵を描くとか言います。
その線や絵が、現実の物体となって完成します。
紙に表された図が、実際の建築物を作り上げるのです。
建築設計図は、その建築物の躯体や内装・外装・設備に関する「情報」の集合体と言ってもいいでしょう。
緊張緩和のイラスト
建築設計図ほど緻密ではありませんが、イラストもある種の「情報」の集合体的な一面を持っています。
工事現場での危険警告イラストは、工事現場の作業員に危険箇所や予想される危険の情報を示すものです。
上の「工事図面のイラスト」は、そういう工事現場に掲げるものではなく、安全工事推進のパンフレットのワンポイントイラストなどに適していると思います。
安全工事推進の パンフレットが、危険警告イラストばかりでは、堅苦しいものになってしまいます。
休憩も必要です。
上のような建物の完成が間近であることを示唆するようなイラストがあれば、見るものは建築物の完成をイメージして、無駄な緊張を和らげるのではないでしょうか。
そんな工事図面のイラストです。