ここがお花見の穴場、静かな山の山桜のイラスト
お花見の穴場
お花見イラスト素材集のページに収録した山桜のイラストです。
見物人の混雑がない静かな山に、ひっそりと華やかに咲いている山桜のイラストです。
静かにのんびりと桜の花を楽しみたい方には、こういう場所がお花見の穴場です。
イラストのような満開の桜の林に、あまり人が訪れないのは、ここまで自動車道路が通っていないからです。
ひょっとしたらこの場所は、想像も及ばない場所であるからかもしれません。
人知れず咲くとは、そういうことなのでしょう。
秘密の場所でお花見をしたい方は、リュックにお弁当や飲み物を詰めて、心に好奇心を詰めて、ここまでハイキングです。
こういうお花見が好きな方にとっては、最高の場所に辿り着くための楽しいハイキングです。
イメージの共有
もし到着すれば、山は歓迎の花盛り。
汗をかいて登りつめた後の、花見弁当の美味しさは格別。
なにしろ格別の場所で食べる花見弁当なのですから。
こういう場所は人には教えたく無いものです。
自分の心のなかの秘密の場所。
でも、ひとりで楽しむにはもったいない。
ついつい気の合う友人達に教えてしまいます。
イメージの共有ってやつです。
好奇心の有り様で、共有できる人と共有できない人がいますが・・・
秘密の穴場を他人に教えるのもなかなか快楽的。
お花見の前に、自慢話に花を咲かせることができます。
これも快楽のひとつ。
秘密の美しい空間を占有できる事は、おおきな贅沢です。
実現できれば、友人たちと歓喜を共にする最高の花見体験となることでしょう。
未知の古代人への共感
山桜のイラストは、未知への憧れを描いています。
そういうお花見を夢みつつ、人々は桜の時期を過ごしていると想定しているのです。
居酒屋で造花の桜をながめながら、ふと脳裏をかすめるのがイラストのような山の桜です。
人に見られる事も無く桜の花が咲き、そして散ってゆく伝説の山。
それはもしかしたら、古代人が観ていた桜の山かもしれません。
青空のなかへ吸い込まれていく時の流れ。
古代の人が眺めていたかもしれない山桜を、夢見ているという実感。
それは、未知の古代人への共感です。
時を超えて抱く、同族への親近感です。
様々の事を思い出す桜
もちろん私の空想です。
桜の神様と言われている「サ神」に対する信仰ではございません。
静かな山で、山桜を観ながら空想を楽しむのも、お花見の楽しみのひとつ。
松尾芭蕉の句「さまざまのことおもひ出す桜哉」は、芭蕉が故郷(伊賀上野)に帰省して青年時代の思い出を桜に託して詠んだものです。
この句にあるように、桜の花は多くの人に様々な事を思い出させるのです。
芭蕉自身の体験を普遍化したようなこの句は、お花見をする人々の心情をあらわしているのではないでしょうか。
憧憬の山の山桜
空想や思い出が桜の花を咲かせ、人々は自身が咲かせた花を眺めているのです。
自身が描いたお花見の穴場で。
静かな山の山桜の林。
桜の季節には、雑踏や満員電車の窓から、多くの人達がそんな場所を夢見ているのかもしれません。
そんな憧憬の山の、山桜のイラストです。