天狗のお面のイラスト

赤い顔に長い鼻の天狗のお面
天狗面

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目次

わかっているようで、何がなんだかわからない

仮面イラスト素材集のページにある天狗のお面のイラストです。
眉尻が飛び上がっている逆八の字の濃い眉毛。
躍動的な印象の頬髭(ほおひげ)。
力強い顎髭(あごひげ)。
赤い顔と大きな目。
飛び出た赤い鼻。
どれをとっても強そうな顔つきです。

顔が赤いのは、怒っているからでしょうか?
世の不正に対して憤りを感じて顔を真っ赤にしているのであれば、天狗さんは正義の味方ですね。
しかし、正義というものがいずこにあるのか思い悩んでいるようなお顔にも見えます。
正義が不明なら、不正も不明。
わかっているようで、何がなんだかわからないという表情。
そんな自身の無能さに苛立っているような表情にも見えます。

天狗になる

不明であることをごまかすために、天狗の表情が作り出されたのかも知れません。
そしてそれがお面になったのです。
目をかっと見開いて、睨んでみても、果たして何がどうなっているのか見当がつかない。
正義を行っているはずが、人々の幸福とはかけはなれた行いなのではという思い悩み。
そういう悩みを打ち消すために、天狗のお面をかぶるのです。

日本には「天狗になる」という慣用句があります。
「天狗になる」とは、鼻高々になること。
いい気になって自慢することや、うぬぼれることを「天狗になる」と言います。
「天狗になる」ことは、かなり低劣であることのたとえです。

たとえば、権力で保護された小役人は、実力以上の力を持っていると錯覚します。
それも比喩としての「天狗になる」です。
「天狗になる」お役人様は、天狗のお面をかぶって、天狗になっています。

天狗の正体

天狗になりながら、 正義というものがいずこにあるのか思い悩んでいるようなお顔の天狗のお面をかぶっている。
はたしてどちらがほんとうの天狗のお面なのでしょう。
いい気になってうぬぼれている天狗なのか。
何がなんだかわからないという表情の天狗なのか。

でも、真実の天狗の正体はわかりません。
天狗は山の奥深くに身を隠して、ひたすら身を隠している妖怪です。
里に出るのは、天狗のお面をかぶった小役人。

天狗の威光を面にかぶる

武士でもなく、商人でもなく。
ましてや農民でもなく。
天狗のお面をかぶってごまかしをする小役人です。
もはや、天狗のお面を手放せない小役人です。
権力と法に守られつつ、天狗の威光を笠に着る。
天狗の威光を面にかぶる。

天狗のお面の正体

小役人は、天狗のお面で人々を睨みます。
人々は、天狗のお面の迫力にたじろぎ。
小役人は、その動揺を見逃しません。
動揺を見逃さないことにこそ、天狗のお面の存在意義があるのです。
天狗のお面は、弱者を見抜く権力であり法でありまする。
これが、天狗のお面の正体です。

そんな天狗のお面のイラストでした。

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