白黒のペンギンのイラスト
人鳥
鳥イラスト素材集のペンギンのイラストです。
ペンギンは主に南半球の海辺に生息する鳥類で、飛ぶことはできません。
飛べなくてよちよち歩く様子が愛らしいので、ペンギンの様々なキャラクターイラストが出回っています。
「人鳥(じんちょう)」という和名もあります。
立ってヨチヨチ二足歩行する姿を人間にたとえたのでしょう。
でも、このヨチヨチ歩きはあなどれません。
冬の凍結路面を歩くには、歩幅を小さくしてペンギンのようにソロリソロリと進むのが、安全な歩き方であるとされています。
やはり人鳥と命名されるだけのことがあります。
ペンギンのキャラクター
ペンギンの立ち姿は人に近い容姿なので、キャラクターが作られることが多いのでしょう。
昔は、燕尾服を着た紳士になぞらえられることが多かったのですが、今は可愛さを強調したペンギンのキャラクターが多くなっています。
パンダもそうですが、白黒模様の動物はキャラクターとして人気度が高いです。
イラストとして簡略化した描き方が出来るからかもしれません。
白と黒という際立った色の構成が、見ていてすっきりした気分になるからでしょうか。
複雑化していく社会を生きる上で、 単純明快がストレス解消になるからでしょうか。
カラフルなキャラクターイラストが多い中で、白と黒だけというのは、不思議な存在感があります。
カラフルなキャラクターが日常世界で慣れ親しんでいる存在なら、モノクロのキャラはどこか遠い世界を象徴しているような印象があります。
ガロの「ペンギンごはん」
ペンギンと言えば、昔「ガロ」という漫画雑誌に「ペンギンごはん」という漫画が掲載されていました。
原作は糸井重里氏。
漫画は、イラストレーターの湯村輝彦氏が描いていました。
これが面白かった。
主人公は、なんとも可愛くないペンギンでした。
唐突で乱暴者のペンギンの存在感が、現実離れしていましたが、同時に妙なリアル感があって面白かったのです。
今では、「ヘタウマ」の元祖的な漫画と評されています。
ストーリーは、常識とか既存の価値観に反したナンセンス調。
当時は「不条理漫画」とも言われていましたが、そんな難しい印象はなくて、私は普通に面白く読んでました。
なにせ漫画ですから。
ミスマッチ的な面白さ
同じ鳥類でも、猛禽類のワシは凶暴な人間として擬人化されることが多いと思います。
ペンギンの外見は、気弱で温厚な印象です。
そういうペンギンでも、ペンギン同士でケンカをすることもあるようです。
フリッパー(翼)で相手の体をペチペチ叩く程度ですが。
たまにクチバシで突っついたりもあるようです。
平生は温厚なペンギンが、暴力的なキャラクターを演じているのですから、「ペンギンごはん」にはミスマッチ的な面白さがありました。
日常と非日常が唐突で乱暴に交錯していました。
普通のペンギンのイラスト
上のペンギンのイラストは、ごく普通に見かける一般的なイラストです。
立っている姿には、「人鳥」という象形文字的な雰囲気も少しは漂っていますが。
実のところ、ペンギン的な日常を淡々と送っている白黒のペンギンのイラストです。