毒キノコであるベニテングタケのイラスト
ベニテングタケの特徴
秋イラスト素材集のページにあるベニテングタケのイラストです。
絵本などにはカラフルで愛らしいキノコの絵が描かれていますが、上のイラストのような特徴を持っているキノコはベニテングタケという名前の毒キノコです。
キノコのカサの、赤い地色についている白の点々はイボです。
このイボは幼菌のときからついていますが、雨で流れ落ちてしまう場合もあります。
山のなかには、ときには白い点々模様が落ちてしまったベニテングタケもあるので、注意が必要です。
ベニテングタケの柄は白色ですが、イラストではごく淡いクリーム色にしてあります。
背景を描かないイラストの場合、ある程度の色合いを持たせた方が見栄えがするからです。
白い柄の上部には、ネッカチーフのように垂れ下がった白いツバがついています。
そのツバは、省略しました。
おなじみの毒キノコ
自治体の広報とかでの毒キノコのイラストは、たいていベニテングタケのようなキノコがワンポイントイラストとして描かれています。
「不思議の国のアリス」などの絵本に出ていて、キノコを知らない人でもお馴染みの毒キノコになっているからでしょう。
ヨーロッパでは幸福のシンボル
ヨーロッパではベニテングタケは、毒キノコにもかかわらず幸福のシンボルとして親しまれているそうです。
いろいろな絵本に描かれているのは、そのせいなのでしょう。
日本の絵本にベニテングタケが描かれるようになったのはヨーロッパの絵本文化の影響によるのかもしれません。
ベニテングタケを食べる習慣
日本の一部の地域では、ベニテングタケを毒抜きして食べる習慣があるそうです。
また、「カムイ伝」の作者である漫画家の白土三平氏はベニテングタケを食べると言われています。
ベニテングタケにはイボテン酸という毒成分があるとされているので、こういう例があっても私はベニテングタケを食べたいとは思いません。
マイタケとかシイタケとかナメコとかナラタケとか、美味しいキノコがいっぱいありますからね。
イラストと事故
キノコ狩りで賑わう山の「毒キノコに注意!」という看板には、たいていベニテングタケのイラストが描かれています。
特徴が明解なものはイラストになりやすく、イラストになりやすいものは周知させやすいということなのでしょう。
もっとも誤食事故が多いとされている毒キノコのツキヨタケは、その特徴がテングタケほど明解ではありません。
イラストにしやすいものばっかりなら、世の中の事故も減少することでしょう。
ということで、イラストにしやすいベニテングタケのイラストでした。