初夏の山のイラスト
Mountain of early summer.(初夏の山)
山の風景
夏イラスト素材集のページに収録した「初夏の山」のイラストです。
新緑の柔らかい緑が心地良い季節の景色です。
高い山の山頂付近には、まだ残雪が消えずにあります。
小学生の図画のような、プリミティブな感じは拭えませんが、山の雰囲気は伝わってきます。
都会の慌ただしい雑踏に疲れた方には、気が晴れるような山のイラストです。
このイラストは、そういう使われ方をすると役に立つと思います。
私の主観ですが・・・・
山歩きが趣味の方をはじめとして、多くの人が山の風景に、さわやかな印象を持っています。
山に対する思い入れは人さまざま
●羊などの放牧をしながら、山岳地帯で暮らす人々にとっては、山は生活の場所です。
●山登りや山岳スキーを楽しんでいる人たちにとっては、山は挑戦の場であり喜びの場です。
●修行の場を山に求めている人にとっては、山は天と地が結びつく所であり、祈りの場所であり、神が降臨する神聖な地です。
●山菜を求める人にとっては、山は恵みの宝庫です。
●石川啄木にとっては、「ふるさとの山はありがたきかな」です。
山に対する思い入れは、人さまざまです。
山を眺め、山に登ることで眺めた山と接することができます。
それぞれの人が、謙虚な心と自然に対する畏怖の念をいだきながら山に接しています。
山から里へ降りてくるものと、里から山へ上がっていくもの。
山の風景とは、その移り変わる道筋であるのかもしれません。
山から派生したさまざまな文化
日本中の平野が水田だった頃、水田の神様(田の神)は山から降りてくるという伝説がありました。
その田の神が、山から降りてくる途中で桜の木に宿り、桜の花を咲かせて農作業に取りかかるべき時期を示すと信じられていました。
それはともかく、水田と山は深い関係にあります。
豊かな水源地としての山があるから、日本では水田による米作りが発展したのです。
また、豊かな近海漁場も、川から海へそそぐ山の豊富で良質な水に育まれています。
そういう古代の信仰や生活観が、現代の山を眺める人たちの思いに反映しているのだと思います。
山から派生した狩猟や採集文化・稲作文化・漁撈文化が、現代の人々の山に対する思い入れを様々なものにしているのでしょう。
山はアイデアの宝庫
寒くなく、まだ暑くなく、初夏の頃は山歩きには良い季節です。
高山植物の花々が咲き始める季節です。
のんびりとした季節なので、山のイラストものんびりとしています。
山の上では、高山植物の芽とともに小さなアイデアも頭を出して、小さな花を咲かせているかもしれません。
人目につかない山の陰で、そっと咲いているアイデアの花。
それは麓からは見ることができません。
古代から、好奇心旺盛な山の散策者がそれを発見してきました。
食品のアイデア、栽培のアイデア、信仰のアイデア、建築のアイデア、創作のアイデアなどなど。
山はアイデアの宝庫です。
山は発見に満ちている
ブログのキーワードの旅も、山歩きに似ています。
言葉の歩みを重ねていくうちに、小さな発見に巡り会うのです。
山岳ルートを発見する。
美しい高山植物を発見する。
広大な雪の大斜面を発見し、スキーで滑り降りる。
山は、発見に満ちています。
そんな初夏の山のイラストです。