理髪店の櫛(クシ)のイラスト
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櫛は整髪の必需品
理髪店にはいろいろな櫛があります。
上のイラストの櫛は手持ちの部分(櫛の柄?)が付いていないタイプの細長いものです。
髪はハサミではなく櫛で切るものだ、という床屋さんがいます。
櫛から出た髪は全て切るのだそうです。
そんな用途の櫛は、床屋さんにとって大事な仕事道具です。
補助的な道具のようにも見えますが、整髪という観点からすると、櫛は中心的な存在のようです。
大工さんの定規やスケール(コンベックス)のようなものですね。
スケールなしでは整髪はできません。
理容櫛の素材
このイラストのようなタイプの櫛は仕上げの時に使用するものです。
昔は高価な鼈甲(べっこう)製のものが多かったみたいですが、ワシントン条約でウミガメ(タイマイ)の捕獲が禁止されているので、今は安価な樹脂製品が出回っています。
他に水牛の角製の櫛もありますが、高価なわりに耐久性が良くないとのことです。
でも櫛通りが良いので使いやすさが良好であるとか。
上のイラストの櫛は、安価な樹脂製です。
ベークライトという樹脂でできた櫛で、軽くて丈夫で低価格なんだそうです。
こんなベークライト製の理容櫛を、長く愛用している床屋さんが少なくないとのことです。
愛用の理由は、耐高温・耐薬性に優れているところ。
しかも、静電気が起きにくく、髪や頭皮を傷めないからだそうです。
理容櫛の数え方
こんな刈り上げ用の櫛のことを、床屋さんでは「刈り込み櫛」と呼んでいます。
理容関係者が櫛を数える単位は「挺・丁(ちょう)」です。
一般的には、櫛を数える単位は「枚」。
ちなみに、剃刀も「挺・丁」で数えるとのことです。
そういえばハサミの数え方も「本」以外に「挺・丁」も使うようです。
床屋さんがカットやシェービングに使う手持ちの道具は、すべて「挺・丁」で数えるのかもしれません。
そんな一丁の黒い理容櫛のイラストです。