質素な雛人形のイラスト

2019年1月20日

お雛様
雛人形

様々な雛人形

ひな祭りイラスト素材集のページに、質素な雛人形のイラストをアップしました。
上のイラストは、女雛と男雛がちょこんと座った、簡易内裏雛です。

3月3日の桃の節句の頃に飾られる雛人形は、豪華なものから簡素なものまで様々です。
三人官女や五人囃子などが段を重ねる豪華版もあれば、上記イラストのような質素な雛人形を飾って慎ましく祝う家庭もあります。
3月3日には、価値観や楽しみ方や所得の違いで様々なパターンの桃の節句が行われることでしょう。
雰囲気的には、平安貴族の子女のお人形さんごっこが、現代の一般庶民家庭に伝播したというふうに見えますが、正しいひな祭りの起源はどうなのでしょうか。

ひな祭りは人形遊び?

3月3日を前にして、日本全国の各地で様々な雛祭りの催し物が開催されます。
雛祭りの童謡や歌もいろいろあるようで、この催し物に合わせて、盛んに歌われることでしょう。
雛祭りが人形遊びであるところから、イラストのような簡略なお雛様では満足しないお子様もいらっしゃるでしょうが、飾り物よりも季節の催事そのものを質素に楽しむ賢明なお子様も存在します。
また一方では、美味しい菱餅や雛ケーキがあれば、雛人形は要らないというお子様もいることでしょう。
人形を眺めてぼんやりと座っているよりも、お腹を満足させたいという欲求をお菓子屋さんは歓迎しています。

ひな祭りは風習

雛人形の服装(装束)を見ると、平安朝的雰囲気が漂っています。
現代離れした人形を飾って、供え物をし女子の健やかな成長をお祈りするのは、いかなる宗教によるものなのでしょう。

いえいえひな祭りは、宗教ではございません。
言うなれば民間伝承。
風習ですね。
という声が聞こえますが・・・

流し雛の風習が起源か?

その風習の起源は「流し雛」であると言われています。
「流し雛」とは、穢れや罪をたくした「祓い人形」を川や海に流して、それを行う者の身を清めるという風習だそうです。
平安時代に行われていた風習とのことです。
古代の風習は、どこか自然崇拝的です。
自然の力で、穢れや罪を浄化してもらおうという願掛けのようにも思われます。
これはちょっと古代神道に関係のある風習ではないでしょうか。

神聖なものの存在

それがいつのまにか、宗教色が消え、雛人形を座敷に飾るお人形さんごっこに変わったのです。
そして、お供えをし、女子の健やかな成長をお祈りする。
それはいったい何にお祈りするのでしょう。
神様にでしょうか、仏様にでしょうか、ご先祖様にでしょうか。

そこには、お祈りを捧げるべき神聖なものの存在が感じられます。
既成宗教以外の、神聖なものの存在。
日本の古い風習で、時々感じる神聖なものの存在感。
もしかしたら、雛人形と縄文時代の土偶とはつながりがあるのかもしれません。

それは、ともかく。
雛人形は、豪華であれ、上のイラストのように質素であれ、その神聖さには変わりはないでしょう。
祈る心が大切な桃の節句。
そんな桃の節句の質素な雛人形のイラストです。