申し訳ございませんと頭を下げて謝る女性のイラスト
オジギビト的なイラスト
いらっしゃいませイラスト素材集のページにある「申し訳ございません」のイラストです。
工事現場に立っている「工事中につきご迷惑をおかけしております」の看板には、いまではすっかりおなじみになっている「オジギビト」のイラストが描かれています。
工事現場では、そうやって不特定多数の「通行人」に対して、工事によるストレスを解消していただくための対策をしているのです。
流通業の販売の現場には、工事現場みたいな看板を立てるわけにはまいりません。
不手際があった場合、売場の店員が直にお客様にお詫びをします。
広く一般の方に「お詫び」の通知をする場合は、そのメディアに上のようなイラストを添えることもあります。
たとえば、スーパーが改装工事を行う場合に、「閉店中はご不便をおかけいたします」という文言とともに上のようなイラストを加えた新聞の折込チラシやポスター、店頭看板などが作られます。
そんな場合は「オジギビト」と同じような役割を果たすイラストと言えるでしょう。
「申し訳ございません」という応対技術
上のイラストは、女性が肩をすぼめて視線を落としてチョコンと頭を下げているものです。
そう深刻なお詫びではありません。
お客様に不便な思いをさせているという挨拶なのです。
「すみません」という言葉は、日常的な挨拶のように使われています。
「申し訳ございません」というお詫びも、その場を平穏にまとめて接客をスムーズに進めようという形式的なテクニックです。
相手のお客様に、心地好くショッピングを楽しんでいただくための応対技術の一つです。
深刻な内容のお詫び
本当の意味でのお詫びは、頭を下げるだけでは済まないものがあります。
相手(お客様)の方の納得のいくような謝罪内容が必要になります。
たとえば製造工程の不備で火災の原因になるような不良品の石油ストーブを大量に製造し、それが市場に大量に出回ってしまった場合、メーカーはあらゆる方法でその石油ストーブを回収しなければなりません。
その場合のお詫びは、かなり深刻な内容となることは申すまでもありません。
イラストを配置する余地はありません。
慣習的な「申し訳ございません」
上のイラストの場合は、慣習的な挨拶である「申し訳ございません」のスタイルです。
イラストは飾りのワンポイントのようなものです。
販売個数限定の安売り商品が完売した時、上の女性のイラストに「申し訳ございません、売り切れです。」という文章を添えれば、それだけでお客様はおだやかに納得することでしょう。
あらかじめ販売個数も限定してあることですから。
そのように飾り的なイラストは、見るものの気持ちをなごませる働きをします。
上に掲げたイラストは、その程度の用途に適しています。
その程度の、申し訳ございませんと頭を下げて謝る女性のイラストです。