土用の丑の日のうなぎのイラスト

2019年2月23日

うなぎの抵抗

土用丑イラスト素材集のページに収録したうなぎのイラストです。
うなぎが桶の中で水しぶきをあげて飛び跳ねています。
「ピチピチして、なんと活きのいいうなぎでしょう」という感想は、うなぎを食べる側のものです。
食べられるうなぎは必死です。
必死の抵抗で飛び跳ねているのです。
どこか人の手の届かないところへ逃れようとしているのです。

こんなことを考えたら、うなぎを食べられませんね。
上のイラストのうなぎは、ペットではありません。
食料です。
ペットでうなぎを飼っている人は、うなぎを食べないことでしょう。
うなぎが家族なのですから。

あたりまえは傲慢

食料としてうなぎを飼育している人は、うなぎを食べます。
あたりまえの話ですが・・・・
人間が生きていくために、生き物を殺して食べるのはあたりまえだという考えは傲慢です。
「そう言うおまえも、その人間の一人じゃないか」と言われればそうなのですが・・・
余談ですが、歳をとると、いろいろなことを考えてしまいます。

夏のスタミナ食

土用の丑の日が近づくと、上のイラストのような活きのいいうなぎが大量に出回ります。
土用の丑の日は、おおくの方がうなぎを召し上がるから、この日うなぎを食べないと、ちょっと取り残されたような気分になる方もいらっしゃるかもしれません。
おまけにスタミナ食と宣伝されれば、尚のこと食べない訳にはまいりません。
夏の暑さを乗り切るためにうなぎを食べる。
そして、今年もうなぎを食べることができて一安心だ、などと思うことでしょう。

今年の夏も大丈夫、という前向きで積極的な意気込みが湧いてくることでしょう。
このようにして、この日、何百万という数のうなぎが人間の胃袋へと送られるのです。
土用の丑の日は、うなぎの大量殺戮の日です。
こんなふうに言うと、ずいぶん生々しくなってきます。
うなぎを食べない人も出てくるかもしれません。

うなぎを食べない地域

そう言えば日本にはうなぎを食べない地域があるのです。
私が若いときに名古屋で暮らしていた頃、岐阜出身の知人から、岐阜の郡上(ぐじょう)ではうなぎを絶対食べない地域があると聞いたことがあります。
郡上市の粥川地区というところです。
粥川地区の住民は、古くからうなぎを神の使いとして崇めているということです。
なんでも、地域の人々を苦しめていた鬼を退治するのに、うなぎがその道案内をしたのだそうです。
それいらい、うなぎは神の使いであるとして、うなぎを食べることを禁じたのです。
現在(当時:40年ぐらい前)でも、うなぎを食べることは絶対ないと知人は言っていました。
生き物にたいして、そういう信仰があっても不思議ではないでしょう。

うなぎを食べる人、食べない人。
いろいろな思惑のなかで飛び跳ねているうなぎのイラストです。