目玉ヒマワリのイラスト

ヒマワリ
目玉ヒマワリ

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目次

背後の視線

目玉を連想させるヒマワリのイラストです。
ヒマワリの外輪についている花びらは、「舌状花」と呼ばれています。

目玉の部分は、花びらがなくて「管状花(筒状花)」と呼ばれています。
花全体は、「頭状花序」と名付けられています。

「頭状花序」は、キク科に見られる花の形態です。
ヒマワリはキク科の植物ですが、菊ほどおしとやかではありません。
その大きな目玉が、無遠慮な視線を放ちつづけているからです。

暑い夏の静かな昼時、背後に視線を感じて振り向いたら、ヒマワリが立っていた。
なんて体験をお持ちではないでしょうか。
猛暑の夏の、ひと気の無い真昼の村で、よくある出来事です。

逃亡犯が背後に人の気配を感じて、「チッ、オマワリか!」と振り向いて身構えたら、ヒマワリだった。
なんてこともあったかも。

このように、ヒマワリの存在感は視線です。
背中をモゾモゾさせる視線。
じっと佇んでいる植物特有の視線。

名前の由来は、ヒマワリはお日様の動きを追うように花の向きが回るからと言われています。
でも、実際に太陽を追うように動くのは、若い時期だけとのことです。

若い時期を過ぎたヒマワリは、イラストのように目玉に姿を変えて、人の動きを追うのですよ。
じっと人に視線を送っている。
それがヒマワリの存在感です。

ヒマワリの別名は、ニチリンソウ(日輪草)とかヒグルマ(日車)とか。
メダマソウ(目玉草)という別名はありません。

それは、ヒマワリを目玉として意識しすぎると、後ろめたい気分におちいるからでしょう。
なぜって、「後ろめたい」の「後ろ目」ってヒマワリのことだからです。

ですから、冒頭で書いたように、背後に視線を感じるんです。
で振り向いたら、そこに目玉ヒマワリが立っていた。
なんてことは、よくあることです。

ジリジリと迫ってくる植物の視線。
植物なしには生きられない人類は、植物の視線から逃れられません。

そんな目玉ヒマワリのイラストです。

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